近隣の皆さま、私たちの訴えです。私たちはパチンコ店計画の白紙撤回をもとめます。決して諦めません。

近隣住民の皆さまへ

                    高野パチンコ店建設反対住民連絡協議会

「高野(カナート洛北隣地)大型パチンコ店」建築確認取消審査請求及びカンパにご協力ください。

 

地域にそぐわない大型パチンコ店進出計画

 地域の皆さんは既にご承知のとおり、左京区高野の大型商業施設「カナート洛北」の東隣に、京都市内では最大規模の大型パチンコ店「(仮称)高野アミューズ」の進出が計画されています。
 同地は、ホテルアバンシェル京都(旧ホリデイイン京都)と立体駐車場があった場所で、これを一体化して、1階をパチンコ店、2階から5階と屋上を駐車場(704台の予定)とする計画です。計画地自体は近隣商業地域ですが、北側はマンション、南側は公団住宅・マンション及び児童公園、東側は公団住宅です。また同地は幹線道に面しておらず生活道路を通過しないと駐車場に入れません。さらに同地に隣接した道路は、児童の通学路や保育園児の散歩道でもあります。
 このような地域にパチンコ店を建設することは、地域の住環境を悪化させ子どもたちの安全・安心を脅かすものであり、地域ぐるみの反対運動が展開され、京都市議会でも本計画の見直しを求める請願が昨年12月に全会派一致で採択されています。しかしながら、事業者側は、私たち地域住民の声を無視して、建築確認申請を行おうとしています。

 

建築確認は違法・不当です

 申請されようとしている建築確認は、大型商業施設「カナート洛北」の「増築」とされ、都市計画法に基づく「開発許可」は受けていません。私たちは、このパチンコ店進出計画には都市計画法建築基準法上も問題があるのではないかと考え、弁護団とともに検討してきました。
 その結果、今回のパチンコ店進出計画には都市計画法建築基準法上も違法・不当な点が多々あることが明らかになったため、建築確認が下ろされた場合には、取消しを求めて、京都市建築審査会に対し審査請求を行うことにいたしました。
 違法・不当な主な点は、次のとおりです。
 第1に、「カナート洛北」の「増築」として(=同一敷地として)建築するためには、建築される建物と「カナート洛北」が用途上不可分(例 学校の校舎と体育館など)でなければなりません。ところが、「カナート洛北」などの物品販売店舗と風俗営業法の対象となるパチンコ店が用途上不可分とは到底言えないため、「増築」としては認められず、別敷地での「新築」としなければならならないはずで、そうすると、現計画の建て方では建ぺい率や容積率に違反します。
 第2に、仮に同一敷地とした場合には、高野川近くの部分は第4種風致地区であり、建ぺい率が40%に制限されるため、近隣商業地域(建ぺい率80%+角地適用10%)と按分計算すると約81%の建ぺい率規制であるにもかかわらず、按分計算がなされないまま規制建ぺい率を超えて計画されているため、この点からも建ぺい率規制に違反します。
 第3に、第1記載の通り別敷地として計画しなければならないとすると、商業施設の区画とパチンコ店の区画に分割されて開発されることになるため、「区画の変更」として、建築確認に先立って、都市計画法に基づく「開発許可」が必要となり、新たな公園の整備など、改めて開発許可に必要な手続きをとる必要があります。
 第4に、敷地の南東部に30㎝以上の切土が必要な擁壁があるため「形質の変更」として、建築確認に先立って、都市計画法に基づく「開発許可」が必要です。

 

建築確認取消審査請求にご参加ください

  建築確認取消の審査請求は、弁護団に委任して京都市建築審査会に申請します。こ の問題を社会的に大きくアピールして、パチンコ店進出計画の見直し及び撤回を迫っていくために 、審査請求人は数千名の規模で行う必要があります。是非とも審査請求人署名にご参加いただけるよう、よろしくお願いいたします。

審査請求等のためのカンパにご協力ください
  審査請求をするにあたって弁護団への着手金、コピー代等の実費が必要です。数千名規模の審査請求を成功させるには、それ相当のカンパ依頼活動が不可欠です。また、各種イベント、まちづくり憲章づくり等を実施したいと思っています。これらの取り組みを実施するにあたって、カンパの当面の目標額としては150万円を設定しています。皆さまのご協力を重ねてお願いいたします。

 

パチンコ店建設阻止をめざして頑張ります。勝負はこれからです。

 

 パチンコ店建設計画の最新情報としては、ホテルアバンシェル京都の解体工事は終了したものの、6月1日の着工予定は大きく遅れ、計画通りに進んでいません。建築確認も下りていません。私たちは「中高層建築物等の建築等に係る住環境の保全及び形成に関する条例」に基づき、京都市の仲介のもと建築主と「調整」会議を続行しています。すでに6回の調整会議を開催しましたが、「大型パチンコ店ができても住環境の悪化にならない」とする建築主と対立しています。前述した様な同地での本計画は、京都市長も遺憾の意を本年5月議会で表明されています。
 建築主は株式会社ホテルパートナーズ(設計者は株式会社アクシス1級建築事務所)ですが、事務所も未設置で、専用電話もない業者です。これまでの説明会や調整会議に代表者は一度も出席しないといった状況となっています。こんな不誠実な建築主の横暴な計画を断じて認めるわけにはいきません。
 「月いちイベント 高野ひろっぱ-住宅地にパチンコ店はいらない-」を毎月開催し、経過報告と交流を東大路高野第3住宅れんが広場等でやっています。是非、ご参加下さい。